

犬で多い心臓の病気 ~僧帽弁閉鎖不全症について~
院長の堀です。 本日は心臓の病気についてご紹介いたします。 今回ご紹介するのは、犬の心臓の病気の中で最も多い「僧帽弁閉鎖不全症」という病気です。 心臓の弁は心臓が動くたびに閉じる、開くを繰り返しています。本来であれば心臓の中で流れる血液は一方通行になっているのですが、この病気では心臓の左側(左心室)にある僧帽弁という弁が変性し、綺麗に弁が閉じなくなってしまうため心臓の中で血液の逆流が起きてしまいます。 このような状態が続くと心臓にどんどん余分な血液が溜まってしまい、全身に上手に血液が廻らなくなってしまいます。 上の画像は正常な子の心臓の超音波検査画像です。血液の流れを色で表していますが、一色に染まっている場合は逆流がないことを表しています。 2個目の画像は僧帽弁閉鎖不全症の重度の状態です。色が複雑に混ざっており重度の逆流を示しているほか、右側の心臓(右心室)でも逆流が起きています。超音波検査ではこのような状態ですが、この子は早期から治療を始めている影響か今もお散歩に行きたがり、食欲や元気も問題ありません。 症状としては咳や呼吸困難、後肢のふらつき


5月のご挨拶
院長の堀です。 ゴールデンウィークも終わり本格的に暑くなってきましたね。そろそろ熱中症が増えてくる季節になってきましたので、特に高齢のわんちゃんは暑い時間の散歩などを控えることをおすすめします。 あまりお話しする機会がありませんでしたが、当院ではトリミング・ペットホテルも実施しております。基本的に予約制になっておりますので、ご希望の方は病院までお問い合わせください。 梅雨も近づいてきており体調の壊しやすい季節になっておりますので、皆様もわんちゃんねこちゃんもお体にはお気をつけてお過ごしください。